中高ドイツ語(読み)ちゅうこうドイツご(英語表記)Middle High German language

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中高ドイツ語」の意味・わかりやすい解説

中高ドイツ語
ちゅうこうドイツご
Middle High German language

ほぼ 1100~1350年頃の高地ドイツ語。『ニーベルンゲンの歌』をはじめ多くの文学作品を有するが,それらの多くは上ドイツ語 (南部方言) で書かれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の中高ドイツ語の言及

【ドイツ語】より

…例:上部ドイツ語(東フランク方言)Pfund〈ポンド〉,Apfel〈リンゴ〉――中部ドイツ語(中部フランク方言)Pund,Appel。
【ドイツ語の歴史】
 高地ドイツ語は,歴史的に,(1)古高ドイツ語(8~11世紀),(2)中高ドイツ語(11~14世紀),(3)新高ドイツ語(14世紀~現在)の三つの時期に区分され,新高ドイツ語はさらに,初期新高ドイツ語(14~17世紀),後期新高ドイツ語(17世紀~現在)の二つの時期に区分される。
[古高ドイツ語]
 古高ドイツ語の時代はドイツ語による文献の出現とともに始まるが,厳密に言えば,当時は〈ドイツ語〉という統一概念はドイツのごく限られた一部の地域にしか広まっておらず,ドイツの地には西ゲルマン語に属する諸部族の言葉が個々に存在しているにすぎなかった。…

※「中高ドイツ語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」