丸塚村(読み)まるづかむら

日本歴史地名大系 「丸塚村」の解説

丸塚村
まるづかむら

[現在地名]浜松市丸塚町

西在所にしざいしよ村の北に位置し、北は上新屋かみあらや村。中世かば御厨のうち。明徳二年(一三九一)頃の蒲御厨年貢公事銭注文写(東大寺文書)に丸塚村とみえ、定麦二石五斗余・定豆二石八斗余、定役三貫三八六文。応永二九年(一四二二)閏一〇月一〇日の蒲御厨収納帳(同文書)の先納分帳に丸塚がみえる。享徳元年(一四五二)一二月三〇日の蒲御厨年貢進未算用状案(同文書)では丸塚村は年貢一五貫文のうち一貫文を未進している。康正二年(一四五六)頃の蒲御厨東方・西方年貢銭進未注文(同文書)では西方に属し、同年損免を求めるため西方の農民らが一致団結して逃散することを提案したが、当地の人らは同心しなかったと西方公文河井清友が東大寺油倉に伝えている(一一月一三日「河井清友書状」同文書)


丸塚村
まるづかむら

[現在地名]岡崎市日影ひかげ

分村期は不明であるが日影村を親村として分村。村域を西の奥殿おくとの村より東の日影村に奥殿道が通る。南は渡通津わつづ村、北は川向かわむき村と各々山で接する。寛永郷帳には当村は記載されず、元禄郷帳では二六石余とある。支配は滝脇松平氏の知行所として慶長六年(一六〇一)より明治に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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