丸山岬(読み)まるやまみさき

日本歴史地名大系 「丸山岬」の解説

丸山岬
まるやまみさき

古平町の北部、古平港の北に突き出す岬。岬の西に丸山(二〇三メートル)があり、冬の季節風から港を守る。岬から北側は一五〇メートル余の断崖をなす所もあり、北側の付根部に砂浜がわずかにあるが、北風を受けるほか、「水なし」と俗称され、古くから人家がなかった。南斜面はなだらかで、人家が密集している。岬の南東の湾は澗掛もよく、弁財船の碇泊する地で、越冬も可能であった。また岬の沖合ニシンの好漁場で、海岸線に有力な建網魚漁家の漁舎が並んでいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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