久野谷村(読み)くのやむら

日本歴史地名大系 「久野谷村」の解説

久野谷村
くのやむら

[現在地名]逗子市久ヒサ一―九丁目

北は丘陵を隔てて十二所じゆうにそ(現鎌倉市)、東は柏原かしわばら村を挟んで池子いけご村、南は山野根やまのね村、西は小坪こつぼ村に接する。中央を東北部山地から御縄おなわ(現久木川)が流れる。西端を鎌倉から浦賀うらが(現横須賀市)へ通じる浦賀道が通る。

吾妻鏡」建保元年(一二一三)四月二日条に「和田左衛門尉義盛代官久野谷弥次郎」とみえ、久野谷に住んでいた者であろう。室町時代になり長享三年(一四八九)四月二五日の足利政氏加判渋垂小四郎本知行目録写(県史三)に「久野谷郷内猿江村并柏原在家」とあり、「右、永享乱刻、被致強入部地也」とされる。永正二年(一五〇五)二月一五日の渋垂小四郎本知行分注文写(同書)には「猿口村」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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