乏しむ(読み)トモシム

デジタル大辞泉 「乏しむ」の意味・読み・例文・類語

ともし・む【乏しむ/羨しむ】

[動マ下二]もの足りなく思わせる。うらやましがらせる。
「恋しくは長きものを今だにも―・むべしや逢ふべき夜だに」〈・二〇一七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「乏しむ」の意味・読み・例文・類語

ともし‐・む【乏・羨】

  1. 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 もの足りなく思わせる。飽き足りない思いをさせる。
    1. [初出の実例]「恋ひしくはけ長きものを今だにも乏之牟(ともシム)べしや逢ふべき夜だに」(出典万葉集(8C後)一〇・二〇一七)

乏しむの補助注記

トモシブと同じく形容詞トモシを動詞化したもの。上代にしか用例を見ない。トモシブ(上二段活用)は「ともしいと思う」意の自動詞であり、トモシム(下二段活用)は「ともしいと思わせる」意の使役動詞であるが、トモシブは挙例の歌一例しかない。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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