乗せ掛ける(読み)ノセカケル

デジタル大辞泉 「乗せ掛ける」の意味・読み・例文・類語

のせ‐か・ける【乗せ掛ける/載せ掛ける】

[動カ下一][文]のせか・く[カ下二]
のせはじめる。のせようとする。「体重を―・けて途中でやめる」
計略にのせるようにする。また、おだてる。
「軽薄ぬらくら、口に鰻の油とろりと―・くれば」〈浄・宵庚申

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精選版 日本国語大辞典 「乗せ掛ける」の意味・読み・例文・類語

のせ‐か・ける【乗掛・載掛】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]のせか・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 物や重みを乗せるようにする。
    1. [初出の実例]「石はきりりと面を更へて、乗(ノ)せかけた足をすはと云ふ間に二尺程滑べらした」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一)
  3. 相手を計略にかけるようにする。口車にのせる。また、おだてる。
    1. [初出の実例]「軽薄ぬらくら口に、鰻の油とろりとのせかくれば」(出典:浄瑠璃・心中宵庚申(1722)上)
  4. 物を乗せはじめる。

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