乗っ切る(読み)ノッキル

デジタル大辞泉 「乗っ切る」の意味・読み・例文・類語

のっ‐き・る【乗っ切る】

[動ラ五]
のりきる」の音変化。「難局を―・る」
乗ったままでつっきる。
「うしやの雁木がんきから―・ってすぐに帰んねえよ」〈人・恵の花・初〉
思い切る。心を決める。
「まだ年若ゆゑ、―・ってさばけず」〈洒・遊僊窟烟之花〉

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精選版 日本国語大辞典 「乗っ切る」の意味・読み・例文・類語

のっ‐き・る【乗切】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「のりきる(乗切)」の変化した語 )
  2. のりきる(乗切)
    1. [初出の実例]「その御用ばかりで乗切(ノッキリ)ますものを。〈略〉渡り越の舟が今じゃア六人でかはりがはりに渡しますぜ」(出典:人情本春色梅児誉美(1832‐33)三)
  3. のりきる(乗切)
    1. [初出の実例]「のっきった御いしゃぢんきょと申あげ」(出典:雑俳・柳多留‐七(1772))
  4. のりきる(乗切)
    1. [初出の実例]「このむづかしい時をどう乗っ切るだらうかとも思ひやった」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部)

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