乗上(読み)のりあがる

精選版 日本国語大辞典 「乗上」の意味・読み・例文・類語

のり‐あが・る【乗上】

〘自ラ五(四)〙
① 立身する。なりあがる。
史記抄(1477)一五「もとの黯が属官であった丞や史どもが、同列になる者もあり、結句黯よりのりあかった者もあるぞ」
② 船が風上にのぼる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
自分のからだを上にもちあげる。
湯島詣(1899)〈泉鏡花四九「『もう一度いって見ろ〈略〉』と乗上って火鉢越に、又其の頸(えり)のあたりを強く打ったのである」

のり‐あ・げる【乗上】

[1] 〘他ガ下一〙 のりあ・ぐ 〘他ガ下二〙 船や車などを進めて岩やその他の物の上にのしあがらせる。
※日葡辞書(1603‐04)「ウマヲ ヤマエ noriaguru(ノリアグル)
[2] 〘自ガ下一〙 のりあ・ぐ 〘自ガ下二〙 船や車などが進行中に障害物にあたり、はずみでその上にのってしまう。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房一一「件(くだん)の開陽艦が浅洲に乗上(ノリアゲ)たりと言ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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