乗潴駅(読み)あまぬまのえき

日本歴史地名大系 「乗潴駅」の解説

乗潴駅
あまぬまのえき

「続日本紀」神護景雲二年(七六八)三月乙巳条にみえ、東海・東山両道の駅使が利用することを理由に当駅の駅馬を一〇疋に加増している。「大日本地名辞書」は杉並区天沼あまぬま町の辺りに比定し、武蔵国府(現府中市)を出た駅使は東へ進んで乗潴駅に入り、そこからさらに東進して豊島駅へ至ったと考えている。この所見は有力学説となっているが、当時の駅道が武蔵国府から東進していたとする点に疑問があり、延喜式制にみる官道のあり方を八世紀段階に遡及し得るとすれば、その路線上に措定すべきことになる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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