乗遅れる(読み)ノリオクレル

デジタル大辞泉 「乗遅れる」の意味・読み・例文・類語

のり‐おく・れる【乗(り)遅れる】

[動ラ下一][文]のりおく・る[ラ下二]
乗り物の出発時刻に遅れて、それに乗りそこなう。「約束列車に―・れる」
時代の流れなどに対応できず、取り残される。「流行に―・れる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「乗遅れる」の意味・読み・例文・類語

のり‐おく・れる【乗遅】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]のりおく・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. 乗ろうとして、その期におくれる。乗物の出発の時刻に間に合わなくなる。おくれて乗りそこなう。
    1. [初出の実例]「岸遠く漕ぎ離るらむあま舟に乗をくれじと急がるるかな」(出典:源氏物語(1001‐14頃)手習)
  3. 時機を逸する。時流から取り残される。
    1. [初出の実例]「動く時間に乗り遅れまいとすることだけが生活であり」(出典:白痴(1946)〈坂口安吾〉)
  4. ぐずぐずしていて他のあとになる。
    1. [初出の実例]「彼は馬に乗ることは頗る不得手なので先刻から一行に屡々乗り遅れて居る」(出典:三浦右衛門の最後(1916)〈菊池寛〉)

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