九十九町庄(読み)つくもまちのしよう

日本歴史地名大系 「九十九町庄」の解説

九十九町庄
つくもまちのしよう

現西宮市のうち、宝塚市との境界に近い武庫むこ川沿いの地と考えられる(細川両家記)。「民経記」寛喜三年(一二三一)一〇月記紙背の某請文に広田ひろた社神戸として「八幡領九十九町庄」がみえる。永仁元年(一二九三)八月一八日の渋谷道智請文(高野山五坊寂静院文書)には多田ただ(現川西市)御家人吉河惟衡が悪党本智とともに「九十九町下庄」に乱入したと紀州高野山寂静じやくじよう院衆僧より訴えられており、明徳二年(一三九一)一〇月一六日の足利義満御判御教書(同文書)では「武庫九十九町内下庄」は寂静院に安堵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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