九戸(村)(読み)くのへ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「九戸(村)」の意味・わかりやすい解説

九戸(村)
くのへ

岩手県北部九戸郡にある村。北上高地の北部に位置する。1955年(昭和30)江刺家(えさしか)、伊保内(いぼない)、戸田(とだ)の3村が合併して成立。村内の約90%が山林原野で、瀬月内(せつきない)川に沿って耕地が開ける。長興寺は天正(てんしょう)年間(1573~1592)九戸政実(まさざね)が居を構えた地で、当時の九戸地方の中心地。酪農、ブロイラー飼育、葉タバコ、野菜栽培を主とし、クルミを特産する。国道340号が通じ、八戸自動車道九戸インターチェンジが設置され、八戸市の後背地的色彩を濃くしている。面積134.02平方キロメートル、人口5378(2020)。

[川本忠平]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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