九条の錫杖(読み)くじょうのしゃくじょう

精選版 日本国語大辞典 「九条の錫杖」の意味・読み・例文・類語

くじょう【九条】 の 錫杖(しゃくじょう・さくじょう)

錫杖を振って唱える偈(げ)九節からなるもの。平等施会条、信発願条、六道智識条、三諦修習条、六道化生条、六捨悪持善条、邪類遠離条、三道消滅条、回向発願条よりなる。一条唱えるごとに錫杖を振る。古来、日本では真言宗で用いられ、最初三条だけを唱えるものを三条錫杖という。
※枕(10C終)二七九「たふときこと、九でうのさく杖。念仏の回向」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android