乞丐・傍居(読み)かたい

精選版 日本国語大辞典 「乞丐・傍居」の意味・読み・例文・類語

かた‐い ‥ゐ【乞丐・傍居】

〘名〙
① 道のかたわらなどにいて、また、家々を回って食物金銭などを人に乞う者。こじき。おもらい。かったい。〔十巻本和名抄(934頃)〕
抒情小曲集(1918)〈室生犀星小景異情「うらぶれて異土の乞食(カタヰ)となるとても、帰るところにあるまじや」
② 人をののしっていう語。ばか。ばかもの。また、皮肉に自身を卑下するのに用いる。かったい。
※土左(935頃)承平五年二月四日「しかれども、ひねもすになみ風たたず。このかぢとりは、日もえはからぬかたゐなりけり」
③ (偏見と貧しさから、こじきのような生活をしたところから) 古く、ハンセン病、またはその患者をいった。
和漢三才図会(1712)七「乞食 〈略〉按聖武天皇始建悲田院於奈良孤独者居一レ此〈略〉今以癩病人総為加多井

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