乳酸デヒドロゲナーゼ(読み)にゅうさんデヒドロゲナーゼ(その他表記)lactate dehydrogenase

改訂新版 世界大百科事典 「乳酸デヒドロゲナーゼ」の意味・わかりやすい解説

乳酸デヒドロゲナーゼ (にゅうさんデヒドロゲナーゼ)
lactate dehydrogenase

次の反応を触媒する酸化還元酵素

糖を分解する解糖系末端において,ピルビン酸乳酸に還元する重要な酵素分子量は約14万で,補酵素としてNADH(酸化反応の場合はNAD)を必要とする。四つのサブユニットからなり,アイソザイムの代表例として知られている。すなわち,この酵素のサブユニットのポリペプチド鎖にはM(筋肉)型とH(心臓)型の2種があるため,酵素全体ではM4,M3H,M2H2,MH3,H4の5種のアイソザイムが存在することになる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の乳酸デヒドロゲナーゼの言及

【アイソザイム】より

…同一種生物の異なる臓器などで見いだされ,さまざまなものが知られている。乳酸デヒドロゲナーゼはその代表例である。この酵素はタンパク質サブユニット(構成単位)が4個集合した四量体であるが,サブユニットは同一ではなく,M(筋肉型),H(心臓型)の2型がある。…

※「乳酸デヒドロゲナーゼ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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