亀山宿(読み)かめやましゆく

日本歴史地名大系 「亀山宿」の解説

亀山宿
かめやましゆく

[現在地名]亀山市東町・西町・本町

東海道五十三次の一。亀山城下町は、士族屋敷地を除けば、ひがし町・西にし町からなる宿場で、併せて亀山町といわれ、東海道が屈曲しながら東西に通過する。隣宿関地蔵せきのじぞう年寄中に宛てた慶長六年(一六〇一)の朱印状御伝馬之定(「鈴鹿関町史」所収)に「上口ハ坂下迄、下ハ亀山迄之事」とあり、宿は同年に成立している。西の関宿へ一里半、東の庄野しようの宿(現鈴鹿市)へ二里で、万治年間(一六五八―六一)の本駄賃はそれぞれ三九文、四九文(東海道名所記)

明暦二年(一六五六)の掟書(亀山市立図書館蔵)には

<資料は省略されています>

とあり、宿場の心構えが申合されている。亀山関地蔵両駅御伝馬公役并家数(「九九五集」所収)によれば、寛文(一六六一―七三)頃の亀山両町は長さ一九町二六間(東町一二町四六間、西町六町四〇間)、家数三七〇(ほかに寺六、庵二など)、このうち東町には、一―六番組に編成された本役八三、三分役七〇(新町・鍋町)、無役五五(茶屋町)合せて二〇八軒があり、問屋一、庄屋二、通状書一、小使一、町代二の役職が置かれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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