亀鳴く(読み)かめなく

精選版 日本国語大辞典 「亀鳴く」の意味・読み・例文・類語

かめ【亀】 鳴(な)

亀が鳴くようにきこえるという、空想的な季語。水を含んで呼吸する音であるとか、シューシューとかすかに聞こえる息の音であるとか諸説あるが、根拠はなく、もともと用例の為家の和歌典拠とされて春の季題とされてきたもの。《季・春》
※新撰六帖(1244頃)三「河ごしのをちの田中の夕やみに何ぞと聞けば亀ぞなくなる〈藤原為家〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android