事がな笛吹かん(読み)コトガナフエフカン

デジタル大辞泉 「事がな笛吹かん」の意味・読み・例文・類語

ことがなふえかん

《事が起こったら笛を吹いてはやしたてようの意から》何か事件が起こればそれに乗じようと待ち構えていることをいう。
「さなきだにも―と思ひける北面下﨟げらふ共」〈盛衰記一八

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「事がな笛吹かん」の意味・読み・例文・類語

ことがな【事がな】 笛(ふえ)(ふ)かん

  1. 何か事が起こらないか、起こったら笛を吹いてはやし立てようの意で、何か事件があったら、それに乗じて事を行なおうと待っていることをいう。ことがな笛。
    1. [初出の実例]「さなきだにも、事(コト)かな笛(フエ)ふかんと思ひける、北面の下臈共、我も我もと走り向ひける中に」(出典源平盛衰記(14C前)一八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android