事もなげ(読み)こともなげ

精選版 日本国語大辞典 「事もなげ」の意味・読み・例文・類語

こと【事】 も なげ

  1. 何事もない様子。何とも思わないさま。平気なさま。
    1. [初出の実例]「お種は故(わざ)と事も無げに」(出典多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後)
  2. 非難すべき点のないさま。好ましげ。
    1. [初出の実例]「ひのあかき方に絵かくとてひとゐ給へりける、こともなげなり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上下)
  3. 非常にたやすいというようなさま。わけもないといわんばかりのさま。
    1. [初出の実例]「義仲は河原をのぼりにおち候つるを、兵物共におはせ候つれば、今は定めてうっとり候ぬらんと、いと事もなげにぞ申したる」(出典:平家物語(13C前)九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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