事を好む(読み)コトヲコノム

デジタル大辞泉 「事を好む」の意味・読み・例文・類語

ことこの・む

事件が起こるのを好む。変わったことが起こるのを待ち望む。「穏健で、―・まない」
風流を好む。一風変わったことを好む。
なむ若く事好みて」〈夕顔

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「事を好む」の意味・読み・例文・類語

こと【事】 を 好(この)

  1. 風変わりなことを好む。物好きだ。
    1. [初出の実例]「いたく事このむ由を時の人いふとききて」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)雑二・一一五五)
  2. 何か事件が起こることを望む。事を荒立てたがる。求めて争おうとする。事を構う。
    1. [初出の実例]「太平の君が世に事をこのむはしれものなり」(出典:浄瑠璃・蝉丸(1693頃)二)

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