事切(読み)こときれる

精選版 日本国語大辞典 「事切」の意味・読み・例文・類語

こと‐き・れる【事切】

〘自ラ下一〙 ことき・る 〘自ラ下二〙
① 事が終わる。物事のきまりがつく。落着する。きまる。
玉葉‐嘉応元年(1169)一二月二三日「如此職事等往反已両三度、尚未事切云々者」
十訓抄(1252)九「汝が訴へ申す東国の庄の事、今までこときれねば、口惜しとや思ふ」
② 死にそうだった人の息が絶える。死ぬ。
※金刀比羅本保元(1220頃か)下「纔(わづか)息の通ひけるも、事切(コトキレ)はてにければ」
[補注]②は「縡切」とも書く。

こと‐ぎれ【事切】

〘名〙
① 事が終わること。きまりがつくこと。結着をつけること。
※玉葉‐承安二年(1172)閏一二月七日「於事切了書者、尤可官底歟」
② 息が絶えること。死ぬこと。
実隆公記‐延徳二年(1490)一月七日「午后右頭中将参入、須臾退出、既御事切歟之由相語」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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