事実誤認(読み)ジジツゴニン

デジタル大辞泉 「事実誤認」の意味・読み・例文・類語

じじつ‐ごにん【事実誤認】

事実を誤って認識すること。
[補説]刑事裁判において、「判決影響を及ぼすべき重大な事実の誤認」がある場合、上告裁判所原判決を破棄することができる(刑事訴訟法第411条)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の事実誤認の言及

【判決】より

…刑事訴訟法は,とくに有罪判決についてその理由として罪となるべき事実,証拠の標目および法令の適用を示すべき旨を定めている(335条)。 法令違背,事実誤認,理由不備,理由齟齬(そご),審理不尽(ふじん),量刑不当いずれも,判決に対する上訴の理由である。法令違背は,裁判所が法令の解釈・適用を誤ったこと,事実誤認は,事実認定を誤ったこと,理由不備は,判決の結論(主文)を肯定させる理由を記載しなかったこと,理由齟齬は,判決の理由に前後矛盾があることを意味し,審理不尽は,裁判所が判決前の審理を十分尽くさなかったことを意味するが,その結果は多く理由不備,理由齟齬に帰着するので,これを独立の上訴の理由として認めない学説もある。…

※「事実誤認」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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