デジタル大辞泉 「事故」の意味・読み・例文・類語 じ‐こ【事故】 1 思いがけず生じた悪い出来事。物事の正常な活動・進行を妨げる不慮の事態。「事故を起こす」「事故に遭う」「飛行機事故」2 事柄の発生した理由。わけ。子細しさい。「止む事を得ずこれを許可し―を三家…に告つぐるにぞ」〈条野有人・近世紀聞〉[類語]事・事物・事象・物事・現象・出来事・余事・余所よそ事・他事・他人事・人事ひとごと・雑事・諸事・事件・時事・事柄・異変・大変・急変・変事・大事だいじ・大事おおごと・小事・細事・些事・世事・俗事・私事しじ・私事わたくしごと・用事・珍事・不祥事・アクシデント・ハプニング・センセーション こと‐ゆえ〔‐ゆゑ〕【事故】 よくないことが起こること。さしさわり。じこ。多く「ことゆえなし」の形で用いられる。「相構へて、―なく返し入れ奉れ」〈平家・九〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「事故」の意味・読み・例文・類語 じ‐こ【事故】 〘 名詞 〙① 事柄の起こった理由。事のゆえ。わけがら。子細。[初出の実例]「凡丁匠赴レ役。有二事故一不レ到闕レ功者。〈謂。身及親病之類也〉」(出典:令義解(718)賦役)「止むを得さるの事故(ジコ)ありて外出す」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一三)[その他の文献]〔韓愈‐上張僕射書〕② 悪い出来事。特に、人の意図によらずに起こった、正常な活動が損なわれるような事態。事件。アクシデント。故障。[初出の実例]「詔曰、世諺云、歳在レ申年、常有二事故一」(出典:続日本紀‐養老五年(721)二月甲午)「一旦事故(〈注〉フイノコト)あれば、忽ち赤貧となるもの、甚だ多し」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一〇)[その他の文献]〔周礼‐秋官〕 こと‐ゆえ‥ゆゑ【事故】 〘 名詞 〙① ことの子細。さしさわり。別条。じこ。→ことゆえ無し。[初出の実例]「もろもろの鬼神他方にはらひしりそけられて王躰(たまのすがた)つつがおはしまさず男官女識ことゆへ候らはじとなむおぼえ候」(出典:法華修法一百座聞書抄(1110)三月二四日)② ( 形式名詞化した用法 ) 単にあることの理由をあらわす。…であるため。[初出の実例]「何か、浅う思ひ給へむ事ゆへ、かうすきずきしきさまを見えたてまつらむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若紫) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「事故」の読み・字形・画数・意味 【事故】じこ こと。ゆえ。変事。〔晋書、刑法志〕元康より以來、事故(しき)りに臻(いた)り、法禁漫なり。字通「事」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報