二〇三高地(読み)にひゃくさんこうち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「二〇三高地」の意味・わかりやすい解説

二〇三高地
にひゃくさんこうち

日露戦争中,1904年にロシア軍が拠る旅順攻略にあたって,日本軍が多大の損害を出して攻略した旅順郊外の高地。高さが 203mあったところからこう呼ばれた。 11月 26日から 12月4日まで続いた攻撃で,日本軍は 5000人以上の戦死者と1万人以上の戦傷者を出した。占領後,爾霊山と命名され,ここに観測所をおくことによって,港内艦隊砲撃撃沈することが可能となり,旅順開城を早めることになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android