二の膳(読み)ニノゼン

デジタル大辞泉 「二の膳」の意味・読み・例文・類語

に‐の‐ぜん【二の膳】

正式の日本料理で、本膳に添えて、または本膳の次に出す膳。→本膳
[類語]本膳一の膳三の膳

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精選版 日本国語大辞典 「二の膳」の意味・読み・例文・類語

に【二】 の 膳(ぜん)

本膳料理の中の一つで、本膳の次に出る膳。
※大内氏掟書‐五二条・文明一三年(1481)一二月二六日「御台は本膳に御菜六、二の膳に御菜三、三の膳に御さゐ三、御しるは本膳に一」

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「二の膳」の解説

にのぜん【二の膳】

正式の日本料理で、本膳の次に出す膳。普通本膳の右に置く。◇「二の膳つき」はもてなしが手厚いことのあらわれとされた。

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世界大百科事典(旧版)内の二の膳の言及

【本膳料理】より

…室町時代以後,武家社会の礼法の固定化が進むに伴って整えられた饗膳(きようぜん)形式であるが,年代や料理の流派の差によって内容にはかなりの異同がある。一例を挙げると《宗五大草紙(そうごおおぞうし)》(1528)には,初献(しよこん)に雑煮,二献に饅頭(まんじゆう),三献に吸物といった肴(さかな)で,いわゆる式三献(しきさんこん)の杯事(さかずきごと)を行い,そのあと食事になって,まず〈本膳に御まはり七,くごすはる〉とあり,一の膳には飯と7種のおかず,以下二の膳にはおかず4種に汁2種,三の膳と四の膳(与(よ)の膳)にはおかず3種に汁2種,五・六・七の膳にはそれぞれおかず3種に汁1種を供するとしている。また,〈五の膳まで参り候時も,御汁御まはりの数同前〉とも記されている。…

※「二の膳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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