二之丸(読み)にのまる

日本歴史地名大系 「二之丸」の解説

二之丸
にのまる

[現在地名]亀山市本丸ほんまる

亀山城丸之内まるのうちの中心部に位置し、西はくすのき門によって本丸に通じる。「九九五集」所載の城下絵図によれば、二之丸郭内には向屋敷が置かれ、東は太鼓門を経て東三之丸ひがしさんのまるに通じる。「亀山記」(「鈴鹿郡野史」所収)によれば享保一七年(一七三二)本丸には一五棟四五六坪の、二之丸には二一棟五八〇坪半、奥方三棟八四坪半、向屋敷一七棟四九二坪の建物があった。天正一八年(一五九〇)築造の本丸多聞たもん櫓は県下唯一の現存城郭建造物で県指定史跡である。

明治四年(一八七一)亀山県の成立とともに旧藩庁を県庁とし、旧亀山城館を意味する旧館きゆうかん改称

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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