二人道成寺(読み)ににんどうじょうじ

精選版 日本国語大辞典 「二人道成寺」の意味・読み・例文・類語

ににんどうじょうじ ニニンダウジャウジ【二人道成寺】

歌舞伎所作事。長唄。「京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)」を二人で踊る趣向のもの。「道成寺二人鐘入(どうじょうじまたもかねいり)」の名題で、天保一一年(一八四〇江戸市村座初演。この時は複雑な本筋関係があったが、のちに独立し、同格の俳優二人がいっしょに、または適宜に分担して一曲を踊る。

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デジタル大辞泉 「二人道成寺」の意味・読み・例文・類語

ににんどうじょうじ〔ニニンダウジヤウジ〕【二人道成寺】

歌舞伎舞踊常磐津ときわず・長唄。天保6年(1835)大坂かど芝居で「恋袂わけふたつ二人道成寺」の名題で初演。「京鹿子きょうがのこ娘道成寺」を二人で踊る趣向のもの。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「二人道成寺」の解説

二人道成寺
(通称)
ににん どうじょうじ

歌舞伎・浄瑠璃外題
元の外題
道成寺二人鐘入 など
初演
天保11.11(江戸・市村座)

二人道成寺
〔長唄〕
ににん どうじょうじ

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
天保6.11(京・北側芝居)

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