二程全書(読み)ニテイゼンショ(英語表記)Èr Chéng quán shū

デジタル大辞泉 「二程全書」の意味・読み・例文・類語

にていぜんしょ【二程全書】

中国思想書。68巻。明の徐必達校訂。1606年刊。北宋程顥ていこう程頤ていい兄弟文集語録著述などを集大成したもの。宋学先駆となる著作集

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精選版 日本国語大辞典 「二程全書」の意味・読み・例文・類語

にていぜんしょ【二程全書】

中国、北宋の程顥明道)・程頤(伊川)兄弟の文集・語録・著述を合刻した書。六八巻。朱子によって大成される宋学の先駆となったもの。

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改訂新版 世界大百科事典 「二程全書」の意味・わかりやすい解説

二程全書 (にていぜんしょ)
Èr Chéng quán shū

中国,北宋時代の思想家程顥(ていこう)(明道)・程頤(ていい)(伊川)兄弟,すなわち二程子の全集朱熹(しゆき)(子)が編纂した《程氏遺書》(二程の語録集),《外書》(語録補遺)に,《明道文集》《伊川文集》《伊川易伝》《経説》《粋言》を合刻して刊行したもの。明代以来,数種の刊本が出されたが,清の呂留良(晩村)のものが最良といわれる。和刻本は明の徐必達刊本を翻刻したものだが,日本ではほかに,二程子の言葉を部門別に再編成した,明の唐伯元《二程類語》がよく読まれた。
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