二腰(読み)フタコシ

デジタル大辞泉 「二腰」の意味・読み・例文・類語

ふた‐こし【二腰】

腰にさす大小2本の刀。大小。
「―は武士のたしなみ」〈人・娘節用・後〉
武士のこと。
「さすが―のお心掛けは格別」〈浄・宵庚申

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「二腰」の意味・読み・例文・類語

ふた‐こし【二腰】

〘名〙
① 武士が腰に差す大小二ふりの刀。両刀。大小。
※俳諧・類船集(1676)和「脇指 〈略〉袴着の時に惣領なれば重代の脇指をあらためてこしらへ二腰(ふたコシ)さし」
② 転じて、武士をいう。さむらい。二本差し。
浄瑠璃心中宵庚申(1722)上「さすが二腰のお心掛は各別」

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