二酸化炭素中毒

内科学 第10版 「二酸化炭素中毒」の解説

二酸化炭素中毒(有機物質中毒)

(3)二硫化炭素中毒(carbon disulfide poisoning)
定義・概念
 レーヨンおよびセロファン製造で溶剤として使用され,蒸気吸入による中毒が多い.
臨床症状
 急性中毒では頭痛,興奮,失調性歩行,四肢麻痺痙攣,意識障害などをきたし,慢性中毒ではポリニューロパチー,網膜症,脳血管障害などを呈する.
治療
 急性期には必要に応じて酸素吸入,人工呼吸,輸液(10%チオ硫酸ナトリウムおよび10%グルコン酸カルシウムの投与)を行う.[内野 誠]

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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