于闐国懸記(読み)うてんこくけんき(英語表記)Yu-tian-guo-xuan-ji; Yü-t`ien-kuo-hsüan-chi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「于闐国懸記」の意味・わかりやすい解説

于闐国懸記
うてんこくけんき
Yu-tian-guo-xuan-ji; Yü-t`ien-kuo-hsüan-chi

ホータン (于闐) のビジャヤ (尉遅〈うっち〉) 王家の歴史と,同地における仏教興亡を記述した書。『于闐国記』とも略称される。チベット文。原名は"Li yul lurṅbstan pa"。著者は不明。東トルキスタン (新疆) の古代史の貴重な史料。唐の法成による漢訳があり,『釈迦牟尼如来像法滅尽之記』と題される。久しく伝わらなかったが,20世紀になって敦煌写本のなかから発見された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android