五両(読み)ごりょう

精選版 日本国語大辞典 「五両」の意味・読み・例文・類語

ご‐りょう ‥リャウ【五両】

〘名〙
一両の五倍の金高
俚言集覧増補)(1899)「五両で帯買ふて 三両でくけて くけめくけめに口べにつけて、折め折めに七房さげてとうたふ」
江戸時代間男謝罪として支払う金額。姦通双方とも死刑にあたいする重罪であったが、寝とられた亭主裁量示談となることが多かったところからいう。示談料は、はじめは七両二分であったが、後に五両となった。堪忍五両
※雑俳・柳多留‐一〇(1775)「いけて置やつでは無いと五両とり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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