五夜(読み)ゴヤ

デジタル大辞泉 「五夜」の意味・読み・例文・類語

ご‐や【五夜】

一夜を五つに分けた呼び方。甲夜初更、午後7時から9時)、乙夜いつや二更、午後9時から11時)、丙夜三更、午後11時から午前1時)、丁夜四更、午前1時から3時)、戊夜ぼや五更、午前3時から5時)の称。
1の第5夜の戊夜のこと。とらの刻。

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精選版 日本国語大辞典 「五夜」の意味・読み・例文・類語

ご‐や【五夜】

〘名〙
菅家文草(900頃)一・残燈、風韻「一点残燈五夜通、分々落涙寸心中」 〔漢旧儀〕
文華秀麗集(818)下・和内史貞主秋月歌〈嵯峨天皇〉「三更露重絡緯鳴、五夜風吹砧杵声」 〔杜甫‐奉和賈至舎人詩〕
小児が誕生して五日目。また、その日に行なう祝い。〔権記‐寛弘五年(1008)九月一五日〕

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普及版 字通 「五夜」の読み・字形・画数・意味

【五夜】ごや

五更。

字通「五」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の五夜の言及

【七夜】より

…さらに七夜にカオミとかコヤミマイなどといって,麩とかかんぴょうなどを持って産見舞をする例もある。宮中や公卿の古記録によると,産養(うぶやしない)といって,出生の当日を初夜,3日目を三夜,5日目を五夜,7日目を七夜,9日目を九夜として饗饌(きようせん)を設け,生児の成長を祝ったが,のちには七夜のみを祝うようになった。また鳴弦(めいげん)の儀といって,弓の弦を鳴らしてもののけをはらう儀式が行われた。…

※「五夜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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