五桂池(読み)ごかつらいけ

日本歴史地名大系 「五桂池」の解説

五桂池
ごかつらいけ

[現在地名]多気町五桂

五桂集落南方の山間にある。和歌山藩が完成した灌漑用の池で現在は面積一九町歩余。当時は一三町歩余あったと考えられる。この池の主願者は兄国えくに村と弟国おうぐに村の庄屋である(相可町史)

元文二年(一七三七)の五桂池開起覚(五桂区有)によると、寛文一二年(一六七二)に起工され、延宝六年(一六七八)足かけ七ヵ年で完成した。当時和歌山藩田丸領主久野宗俊の下で一五万二千余の人足が動員された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android