世界大百科事典(旧版)内の五火二道説の言及
【解脱】より
…その記述によれば,輪廻の教えはベーダの伝統を直接担っている司祭階級(バラモン)ではなく,武人階級(クシャトリヤ)が伝え保ってきたとされており,アーリヤ人以外の先住民族の宗教に端を発するものであることが推察される。古ウパニシャッドの説く輪廻説は〈五火二道説〉と総称されるが,とくに二道説について見れば以下のごとくである。すなわち,人は死んで火葬に付されたのち,いったん全員月世界に赴く。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」