五美(読み)ごび

精選版 日本国語大辞典 「五美」の意味・読み・例文・類語

ご‐び【五美】

〘名〙
① 「論語‐堯曰」に説かれている、為政者のとるべき五つ美徳人民恩恵を施すが富を浪費しないこと、労役に使って怨まれないこと、貪欲でないこと、物に動じることがなく高ぶらないこと、暴力を振るわずに威厳を保つことの五つ。
※本朝文粋(1060頃)二・停九日宴十月行詔〈大江朝綱〉「宜良燕於十月之首。以翫余芳於五美之叢
② 菊にそなわっているという五つの美徳。
経国集(827)一・重陽節菊花賦〈嵯峨天皇〉「亦有鍾生称其五美、屈子飡其落英

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「五美」の読み・字形・画数・意味

【五美】ごび

五つの美点。宋・黄庭堅〔冬青閣集の序〕宋景濂言ふ。詩は五美をねるに非ずんば不可なり。一に曰く天才、二に曰く稽古、三に曰く師友、四に曰く吟詠の、五に曰く江山の助と。予(われ)謂(おも)ふに、景濂ほ一悟字を少(か)くと。

字通「五」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android