五部灌頂(読み)ごぶかんじょう

精選版 日本国語大辞典 「五部灌頂」の意味・読み・例文・類語

ごぶ‐かんじょう ‥クヮンヂャウ【五部灌頂】

〘名〙 仏語密教で、灌頂のとき、五瓶(ごびょう)智水弟子の頂に灌(そそ)儀式で、五部は五仏五智を表わす五瓶をいう。この灌頂を受ければ、凡身のまま五智五仏果位に昇るという。また時として狭義には、金剛界五部(如来部・金剛部・蓮華部・宝部・羯磨(かつま)部)の灌頂をさす。
源平盛衰記(14C前)四〇「五部灌頂(ごブクンヂャウ)誓水を灑ぎ、三密持念の印明を授けて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android