五雑組(読み)ござっそ(その他表記)Wǔ zá zǔ

改訂新版 世界大百科事典 「五雑組」の意味・わかりやすい解説

五雑組 (ござっそ)
Wǔ zá zǔ

中国,明代末期の謝肇淛(しやちようせつ)(1567-1624)の随筆集。16巻。天・地・人・物・事の5部に分け,古今の文献実地見聞などに基づいた豊富な話題を,柔軟な批評眼で取り上げている。特に民俗に関するものには興味深いデータが多い。日本でも江戸時代には広く愛読され,一種の百科全書的な用途で利用された。有能な行政官でもあり,多才な詩人でもあった著者らしい著述。五雑組とは五色の糸でよった組みひもの意。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 義高

関連語をあわせて調べる

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む