井上春碩(読み)いのうえ しゅんせき

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「井上春碩」の解説

井上春碩 いのうえ-しゅんせき

1707-1772 江戸時代中期の囲碁棋士。
宝永4年生まれ。井上策雲(5世井上因碩)の門弟享保(きょうほう)19年6世因碩を名のる。元文4年本因坊秀伯の上手(じょうず)(7段)昇格に反対し,争碁をうつ。明和元年本因坊察元とともに準名人(8段)となる。3年察元の名人碁所願いに反対し争碁をうつが敗退した。安永元年12月死去。66歳。下総(しもうさ)出身本姓伊藤

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の井上春碩の言及

【本因坊】より

…4世道策(本因坊道策)は布石理論をひっさげて近代碁の基礎を築き,無敵の5世道知とともに本因坊家の優位を不動のものとした。9世察元は時の6世井上春碩(しゆんせき)因碩(1707‐72)と名人位を争い,紛争をきわめた争碁に勝ち念願の名人となり,本因坊家中興の祖といわれる。12世丈和(本因坊丈和)は,江戸期囲碁文化の頂点をなす文政・天保期(1818‐44)の碁界の覇者となった。…

※「井上春碩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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