井戸神(読み)いどがみ

精選版 日本国語大辞典 「井戸神」の意味・読み・例文・類語

いど‐がみゐど‥【井戸神】

  1. 〘 名詞 〙 井戸にまつる水神。井戸を守る神。神道では、伊邪那岐神の第二四子、彌都波売神(みずはのめのかみ)を当てる。井戸替えの後で、この神の供養のため、井筒のふたの上に神酒を供える風習がある。井の神。
    1. [初出の実例]「匂ひ社すれ匂ひ社すれ 近いのを井戸神はよふ御了簡」(出典:雑俳・口よせ草(1736))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の井戸神の言及

【井戸】より

…用水として地下水を得るために地中に掘られた穴を井戸という。ただし特殊目的の井戸には地下水調査用の観測井,地下水を人工涵養する涵養井,工場廃水などを地下処理する注入井などがある。昔は地中に湧き出るを井と称した。原始的な井戸は今のような竪孔ではなく,泉を改修したり,窪地や崖下を掘ったものが多く,ひしゃくや手桶で水を汲んだため,地下水面の深い所では階段式にするとか,螺旋形の路で下りて行くとかした。東京都西多摩郡羽村町のまいまいず井戸は,台地面から水面までの深さ約10m,周囲60mで,水を汲みやすいように鉢状に掘り下げてあり,形がカタツムリに似ているのでこの名がついた。…

※「井戸神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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