些勧(読み)チトカン

デジタル大辞泉 「些勧」の意味・読み・例文・類語

ちと‐かん〔‐クワン〕【×些勧】

[連語]《「ちと」は少しの意。「かん」は「かんじん(勧進)」の略》勧進比丘尼びくに喜捨を乞うときに言う語。ちとかんじん。
「―、観ずれば夢の世や」〈浄・歌念仏

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「些勧」の意味・読み・例文・類語

ちと‐かん ‥クヮン【些勧】

連語〙 (「ちと」は少しの意、「かん」は「かんじん(勧進)」の略) 勧進のために少しばかりの喜捨を願うの意。勧進比丘尼の言ったことば。ちとかんじん。
※浄瑠璃・主馬判官盛久(1687頃)道行「我々は熊野比丘尼いかな関所御免のもの、梛(なぎ)の葉はいりませぬか、ちとくんちとくんとぞ仰せける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android