亜鈴(読み)アレイ

デジタル大辞泉 「亜鈴」の意味・読み・例文・類語

あ‐れい【亜鈴/×唖鈴】

柄の両端球形のおもりをつけた、鉄製木製などの体操用具。上下させたり振ったりして筋肉鍛練する。ダンベル

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精選版 日本国語大辞典 「亜鈴」の意味・読み・例文・類語

あ‐れい【亜鈴・唖鈴】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] dumbbell の訳語。音のしない鈴の意 ) 体操用具の一種。柄の両端に球形のおもりをつけたもので、柄の部分を握り、上げ、下げ、振りなどの動作をして筋肉の鍛練に用いる。一対一組で、鉄製が多い。ダンベル。
    1. [初出の実例]「唖鈴演習は、徒手演習につぎて授くべきものにして」(出典:教育学(1882)〈伊沢修二〉四)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「亜鈴」の意味・わかりやすい解説

亜鈴
あれい

ウェイト・トレーニングに使用される器具の一つ。鉄製が一般的で、鉄亜鈴とよばれる。古代ギリシア時代にはハルテレスhalteresといわれ、紀元前6世紀ごろからあった。当時のものは石または金属製で、長さ約30センチメートル、主として走幅跳びをするとき、これを握ってジャンプした。今日用いられているものは、片手で持つのに都合のよい、握り棒の両端に球状または皿状のおもりがついた器具である。上下、左右、前後に持ち上げたり振ったりして、腕、肩、背などの筋力および筋持久力の向上を意図したトレーニングに用いられる。なお、亜鈴は古くは唖鈴とも書き、ダンベルdumbbell(音の出ない鈴の意)の訳語と考えられるが、現在のダンベルには握り棒と両端のおもりが一体化した固定重量式、またおもりの重量を変える調節式などがある。歴史的にも古い固定重量式でおもりの形状が球形のダンベルを、とくに亜鈴とよぶ傾向がある。

[塚越克己]

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