デジタル大辞泉 「交わる」の意味・読み・例文・類語 まじわ・る〔まじはる〕【交わる】 [動ラ五(四)]1 行きあう。互いに交差する。「国道と県道とが―・る所」2 つきあう。交際する。「友と親しく―・る」「朱に―・れば赤くなる」3 交合する。性交する。「恋い焦がれた人と―・る」4 数学で、線と線、線と面、面と面などが、ある点を共有する。また、二つ以上の集合が共通の要素をもつ。「二直線が―・る」5 互いにまじりあう。入り乱れる。「色々―・り輝けり」〈栄花・音楽〉6 分け入る。また、まぎれ入って、身を隠す。「世を遁のがれて、山林に―・るは」〈方丈記〉[可能]まじわれる[類語]交差・クロス・筋交い・打ち違い・立体交差 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「交わる」の意味・読み・例文・類語 まじわ・るまじはる【交】 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙① 互いにまじり合う。入りまじる。ごちゃまぜになる。まざる。まじる。[初出の実例]「日の初に出でて虚空を暎(てら)すが如くして紅と白と分明にして金色に間(マシハレ)り」(出典:西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)一〇)② まぎれる。隠れる。隠棲する。[初出の実例]「講堂中堂すべて諸堂一宇ものこさず焼払て、山野にまじはるべき由」(出典:平家物語(13C前)一)③ 触れる。接する。接触する。また、かかわる。かかずらう。[初出の実例]「朝端につかへ政務にまじはる道をのみこそまなびはべれ」(出典:神皇正統記(1339‐43)下)「右は伊吹大山に接(マジハ)り、左は余呉入江に隣り」(出典:地蔵菩薩霊験記(16C後)二)④ 他人と親しくつきあう。交際する。[初出の実例]「後に他(ひと)の頻に接(マシはる)ことを嫌(うたが)はむことを恐りて」(出典:日本書紀(720)皇極三年正月(岩崎本訓))「老人の若き人にまじはりて、興あらんと物言ひゐたる」(出典:徒然草(1331頃)一一三)⑤ 男女が交合する。交接する。交尾する。[初出の実例]「鵲飛来て、その首尾をうごかすをみて、二神まなびてまじはる事をえたり」(出典:古今著聞集(1254)八)⑥ 行きちがう。物と物とが、互い違いになる。交差する。⑦ 数学で用いる語。(イ) いくつかの図形が出合って、共通の点をもつ。線と線、線と面、面と面などが出合って少なくとも一点を共有する。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕(ロ) 二つの集合が共通な要素をもつ。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例