京染(読み)キョウゾメ

デジタル大辞泉 「京染」の意味・読み・例文・類語

きょう‐ぞめ〔キヤウ‐〕【京染(め)】

京都で染めた、また京都風の染め物の総称鹿の子染め・友禅染の類。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「京染」の解説

京染
きょうぞめ

京都で行われる染物の総称。794年(延暦13)平安遷都に際し織部司(おりべし)が設けられて以来,日本の染織の技術・生産・流行の面でつねに中心的位置を占めてきた歴史を背景に,他の都市や地方の染物に対する優越性を示している。用語としては武田信玄掟書(おきてがき)にあるのが最初といわれ,江戸時代には一般に用いられた。友禅染・絞染(しぼりぞめ)・中形(ちゅうがた)染・小紋染など各種あったが,分業化が発達し悉皆(しっかい)屋がそれらをとりまとめる点は共通特色

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「京染」の意味・わかりやすい解説

京染
きょうぞめ

伝統に培われた京都におけるあらゆる染色品をいう場合と友禅染をいう場合とがある。高級染色,特に手工芸である友禅は賀茂川水質と伝統技術とともに華麗な染色美を作り上げ,京染の代表といわれる。

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