亮(漢字)

普及版 字通 「亮(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 9画

[字音] リョウ(リャウ)
[字訓] まこと・たすける・あきらか

[説文解字]

[字形] 会意
京(きよう)の省文+人。京に・涼(りよう)の声がある。京観における儀礼に関する字であろう。〔六書故〕に引く〔唐本説文〕に「らかなるなり。儿(じん)と高の省に從ふ」と高の省文とするが、声義の関係からいえば、京の省文に従う字である。京は京観といわれるもので、戦場の遺棄屍体を集め、これを塗りこんだアーチ形の軍門。亮はその前で行われる呪儀で、戦勝を祈念したものであろう。〔詩、大雅、大明〕「彼の武王を涼(たす)く」の涼は、亮の仮借。神明に祈って、その祈りの通ずることをいう語であろう。

[訓義]
1. まこと、まこととする。
2. たすける、みちびく。
3. あきらか。

[古辞書の訓]
名義抄〕亮 サヤケシ・サヤカナリ・サヤカニ・タスク・マコト・アキラカナリ・ノス 〔字鏡集〕亮 スケ・シリ・タスク・マコト・ノブ・サヤケシ・アキ・サカリナリ・アキラカナリ・ホガラカ

[語系]
亮・涼liangは同声。(朗)langも声義が近い。京観に祈って開明を求めることを亮というのであろう。

[熟語]
亮陰亮闇亮鑒亮許・亮月亮済亮察亮章亮節亮然・亮達・亮直亮抜
[下接語]
寅亮・簡亮・高亮・清亮・誠亮・忠亮・直亮・貞亮・弼亮・明亮・翼亮瀏亮

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android