人民国家党[ジャマイカ]（読み）じんみんこっかとう[ジャマイカ]（英語表記）People's National Party

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

人民国家党[ジャマイカ]
じんみんこっかとう[ジャマイカ]
People's National Party

略称 PNP。ジャマイカの政党。 1938年 N.W.マンリーの主導で設立。労働組合，都市部中間層，知識人層を支持基盤とし，民主社会主義路線を掲げる。 45年および 49年の選挙ではジャマイカ労働党 JLPに敗れるが，55年，59年の選挙では政権を獲得する。独立直前の 62年4月の総選挙と，独立後初めての選挙となった 67年2月には再び JLPに敗れたが，72年3月の総選挙では政権を獲得し，N.W.マンリーの息子 M.N.マンリーが首相に就任。マンリーは 76年にも勝つが，80年 10月総選挙では JLPに大敗した。その後基本路線を中道寄りに修正し，86年に社会主義を党綱領から削除。 JLPの E.シーガ首相によって抜打ち的に行われた 83年の総選挙をボイコットしたが，89年2月の総選挙には圧勝しマンリー党首が再び首相に就任した。しかしマンリーは 92年3月病気を理由に引退，P.J.パターソンが後継の首相に就任した。続く 93年3月の選挙でも 52議席を獲得し勢力を伸ばし，97年 12月の選挙でも再び過半数を維持して第3次パターソン内閣を組織。 98年9月に行われた地方選挙でも圧勝し，首都と 13自治体の全議会で与党となった。

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