人爵(読み)ジンシャク

デジタル大辞泉 「人爵」の意味・読み・例文・類語

じん‐しゃく【人爵】

人から与えられた爵位官位など、人間が定めた栄誉。⇔天爵
「―がなお俗眼を惑わすを幸いとし」〈魯庵社会百面相

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精選版 日本国語大辞典 「人爵」の意味・読み・例文・類語

じん‐しゃく【人爵】

  1. 〘 名詞 〙 人間社会で制定した爵位、また官祿。天爵(てんしゃく)に対していう。
    1. [初出の実例]「時人猶謂、天爵有余、人爵不足」(出典:日本後紀‐弘仁六年(815)六月丙寅)
    2. 「天爵人爵の有無はさらにも云はずたとへ山野の村氓至て賤しく貧しききわといふとも」(出典:授業編(1783)九)
    3. [その他の文献]〔孟子‐告子〕

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普及版 字通 「人爵」の読み・字形・画数・意味

【人爵】じんしやく

世間地位・名誉。〔孟子告子上〕天なるり、人なるり。仁義忠信、善を樂しみてまざるは、此れ天なり。大夫は、此れ人なり。古の人は、其の天を修めて、人之れに從ふ。

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