アンデルセンの童話。1837年作。15歳になって初めて海上に浮かび出た人魚王の末娘は、船に乗っていた人間の王子を見そめ、嵐(あらし)で船が沈んだとき必死で王子を助けるが、失神していた王子はそれに気づかない。姫は魔女の助けで、美しい声と引き換えに人間の姿にしてもらい、王子の城に行って侍女になる。しかし王子は姫を命の恩人と知らず、隣国の王女と結婚する。王子の愛を得られなかった姫は、人間にもなれず、人魚にも戻れず、ついに海に身を投げるが、その魂は空へ昇ってゆく。アンデルセンの童話としては最初期に属する作だが、情景と文章の美しさ、愛の観念の至純さなどで、彼の童話の本領を初めて広く世界に知らせた名作である。
[山室 静]
『高橋健二訳『アンデルセン童話全集1』(1979・小学館)』
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