今だに(読み)いまだに

精選版 日本国語大辞典 「今だに」の意味・読み・例文・類語

いま‐だに【今だに・未だに】

  1. [ 1 ] ( 今 ) 〘 連語 〙 ( 名詞「いま」に助詞「だに」の付いたもの )
    1. せめて今なりと。
      1. [初出の実例]「いまだにまうのぼりたまへ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)内侍督)
    2. 今でさえ。今でも。今もなお。
      1. [初出の実例]「いまだにかかる御ことども、いかにあらむとすらむ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)祭の使)
  2. [ 2 ] ( 未 ) 〘 副詞 〙 ( 副詞いまだ(未)」に同じ。否定の語を伴っても用い、肯定文でも用いる ) 今でも。今もなお。まだ。
    1. [初出の実例]「ゆきかよひ ゆもとりあへず なりにける 舟のわれをし きみしらば あはれいまたに しづめじと〈源順〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)雑下・五七一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android