今大路道三(読み)いまおおじ・どうさん

朝日日本歴史人物事典 「今大路道三」の解説

今大路道三

没年:寛永3.9.19(1626.11.7)
生年天正5(1577)
江戸前期の医者。曲直瀬玄朔の子。名は親純,のち親清。字は亀渓,通称は玄(元)鑑,剃髪して道三(3代)。幼時より江戸幕府将軍徳川秀忠の小姓として仕え,文禄1(1592)年朝廷典薬助(従五位下)に任ぜられ,兵部大輔と号し昇殿を許される。後陽成天皇より橘姓と今大路の家号を賜って曲直瀬姓を改め,以後代々今大路を名乗り,道三を襲名して門人らが興した曲直瀬各家の医系の本家となった。法印に進み,延寿院の院号を継ぎ,元和9(1623)年東福門院の難産を救って秀忠より賞賜された。寛永3(1626)年秀忠に従って滞洛中,秀忠の室・崇源院の病用のため江戸に帰る途中発病,箱根山中で没し,湯本の早雲寺に葬られた。

(宗田一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「今大路道三」の解説

今大路道三 いまおおじ-どうさん

1577-1626 織豊-江戸時代前期の医師
天正(てんしょう)5年生まれ。曲直瀬(まなせ)玄朔の子。父にまなび,2代将軍徳川秀忠につかえる。天正20年典薬助。後陽成天皇から橘(たちばな)姓と今大路の家号をあたえられる。元和(げんな)9年東福門院の難産をすくった。寛永3年9月19日死去。50歳。名は親純,親清。字(あざな)は亀渓。別号玄鑑

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android